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園と家庭を「つなぐ」対話促進型のドキュメンテーション

とりやまこども園

所在地:群馬県太田市

分類:認定こども園

対象年齢:0歳児~就学前

定員:240名

広い園庭、木のぬくもりを感じる保育室で、子供たちは夢中になって遊び、日々様々な経験を積み重ねています。3歳児クラスからは縦割り保育も行っています。

 

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ドキュメンテーションを3・4・5歳児クラスで作成するポイントは…?

3,4,5歳児の異年齢クラスの担当の福島先生。この年齢の子どもたちは、友達同士で好きなことを楽しむことが多くなり、あそぶ場所もあそびの発展・展開も目まぐるしく、子どもの姿を追うのがすごく大変になりました。写真に残そうとしても、「あ!この瞬間!」という一瞬を捉えることが難しいことも…。そこで今年は、あえて「大まか」に作成することにしています。「大まか」とはいっても、もちろん適当に書いているわけではなく、以下のポイントを心がけています。

①「熱中」「疑問」「発見」など、子どもたちの“あ!この瞬間!”を見逃さないように観察!

②写真は「活動の全体像」や「子どもが興味をもった対象物」のみでもOK

③写真に印象的なエピソードを添えて記録

このポイントをおさえていれば、詳細まで書かずに「大まか」に書いても、かえって保護者と子どもの「〇〇はどんな風にやったの?」などの会話を生み出すことにもつながっていると感じます。特に、今はコロナ禍で保護者の方と話せる機会・園での子どもの様子を伝える機会が激減してしまったので、ドキュメンテーションを通じて、「保護者と子どもの会話が増えていけばいいな」と考え、園での様子を連絡帳としても配信しています。

 

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①「これは見せてあげたい!」を共有

 ドキュメンテーションも毎日、連絡帳として配信しているわけではありません。週に1,2回、「これは保護者の方に知らせたい!」という子どもの姿や発言があった時に配信していて、それ以外は「非公開」で内部記録として保存しています。

例えばこの日は、風が強い日で帽子が脱げたり、ハンカチを風になびかたりして楽しんでいたので、急遽予定を変更し、みんなで「風を捕まえる」ことに。「どうやって風を捕まえようか?」と話し合い、ビニール袋とすずらんテープで風の捕獲器を作成しました。「捕まえた風の匂いは?! 色は?!」と捕まえるごとに確認する子どもたちの様子が印象的で、この年齢でしか出てこない発言を保護者にも届けたいと考え、連絡帳で公開しました。

保護者からは「持ち帰った捕獲器を見て、何もってきたのかと思ったけど、記録を読んで合点がいきました。一生懸命、家でも風の匂いや味の話してくれました、笑」という声もあり、ささいな写真とコメントでしたが、家庭での会話のきっかけにもなっているのかなと感じています。

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②園での子どもたちのブームを共有

最近の恒例行事「迷路の時間」。お昼寝前にみんなで「迷路の歌(保育者自作)」を歌いながら迷路を解くというイベントが大ブーム。先生が迷路の本をもってくると「迷路、迷路、迷路、迷路~♪」と大合唱。

この迷路の歌を家でも口ずさむ子がいて、保護者の方から「最近、家で迷路の歌を歌っているんだけど、先生これなぁに?」と聞かれることもあったので、ドキュメンテーションでその様子を伝えることに。言葉では伝わりにくかった、そのときの状況がよりリアルに伝わるのでは?と期待して配信しました(まだ配信したばかりなので結果はお楽しみです)。

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園と家庭のつながりを意識したドキュメンテーションを作成することで、コロナ禍のコミュニケーションが取りにくい中でも、子ども自身から「お母さんと見たよ!」「家でこんな話をしたよ」という話を聞くことも多く、子どもを通じて保護者コミュニケーションができていることを実感しています。

 

 

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